明け方の空は寝ぼけて
夕暮れの色を朝に映す
それはとても澄み切っていて
吸い込まれそうになるんだ
君と何度夜を見送り
いくつの朝を迎えただろう
時計の針は6時を過ぎ
光が散らばっていく
ほしい物は他に何もなかった
過去も未来さえ
確かにこの手の中にあるはずと
そう、思ってた
消えていく声は微かに
僕の名を確かに呼んだ
僕はただ祈るように
声の限り叫んだ
つないでた君の右手を
いつまでも離せなかった
あのぬくもりはリアルに
今も残って僕を鈍らせる
生まれるものと消え去るもの
繰り返して僕らは存在(い)る
そんなことはわかってるけど
どうにもならないこともある
忘れていくことがもしこんな
僕にでも出来るならいっそ
君の名前をこの頭の中から
消し去ってほしい
広がった光の粒が
僕の目を貫いていく
思わず閉じた瞳に
君の顔が浮かんだ
止め処なく溢れる涙拭わずに
立ち尽くしてた
僕の中に残る君、
どうかずっと笑いかけていて
忘れないことから始まったっていい
その言葉を君に捧げよう
消えていく声は微かに
僕の名を確かに呼んだ
つないでたあの右手と
笑顔のままの君
明けていく世界の空に
君の名を指で描いた
あの声あのぬくもり
ずっとこのまま
抱きしめ歩いて行こう